分類
ベンケイソウ科アドロミスクス属
ユキノシタ目(Saxifragales)
↓
ベンケイソウ科(Crassulaceae)
↓
カランコエ亜科(Kalanchoideae)
↓
アドロミスクス属(Adromischus)
一般的に「多肉植物」とよばれる植物の代表格にベンケイソウ科(Crassulaceae)があり、そのなかに含まれるアドロミスクス属(Adromischus)の植物をさします。
アドロミスクス属は少なくとも28種類が知られており、今もなお新種が発見されつつあります。またmarianiaeは同一の種類の中に様々なバリエーションに富んだ形状が存在し、自然交配によってできた種類もあるといわれています。
形態
葉の形状
ベンケイソウ科の植物の中では最高度に多肉化をなします。
葉は互生で多様な形状がみられます。
扁平で丸いもの、
へら状のもの、
こん棒状のもの、
紡錘円柱状のもの、
指頭状のものなどがあります。
葉の色や質感
葉の色や質感にもバリエーションがあり白粉に覆われたようなもの、
産毛のあるもの、
平滑なもの、
イボ状の凹凸をもったものなどがあります。
葉の色としては赤褐色や、
暗灰色の明瞭な斑をもつもの
などがあります。
植物としての形態
概してアドロミスクスの葉は取れやすいものが多いです。
形態としては、半つる状になるものや、気根を出すものなどもあります。
「アドロミスクス(adromischus)」という名前の由来
大きなという意味の「adros」と、茎や幹をあらわす「mischos」というギリシャ語から由来しています。
日本では…。
「アドロミスクス」といえば多肉植物に詳しい人なら通じるかもしれません。
略して「アドロ」と呼ばれることもあります。
原産地
主としてナマクワランドおよび南西アフリカの乾燥地帯に原生しています。低い芝生状に広がる多年草かあるいは小灌木です。
参考文献
- 朝日園芸百科29巻/朝日新聞社
- genere Adromischus | atuttospine
- Adromischus – Crassulaceae